- 2017年01月26日
- 日常
お金の奴隷解放宣言で炎上してしまったキンコン西野「えんとつ町のプペル」、正直内容はどうなの?実際に買ってみた
どうも、菱川と言います。
キングコング西野さんが監督したプロジェクトの一つ「えんとつ町のプペル」の絵本、本人がブログで「お金の奴隷解放宣言」を公開してからというもののすごく炎上しています。
僕自身は「子供にタダで読ませるとかめっちゃいい奴じゃん」と思っていたのですが、一定層の人たちは猛烈に批判しておりましたね。少なくとも僕のような考えには至っていなかったようです…ナゼ?僕がおかしいの?
多分この一連で一番バズってる記事を紹介します。
この人はひたすら「クリエイターをバカにした」的なことを延々とおっしゃっていますが…
どこが?西野さんのブログを何回読んでてもバカにした感じの要素が感じられません…何か勘違いしてないでしょうか?
>>クリエイターは、本来、作品しか武器がない。
本当にそうなのだろうか?まぁそういう人もいるんだろうけど…だとしたら、作品しか武器のないクリエイターはこの件に関係ないし無視でいいと思うけど…だってそういう人ってその「作品」で勝負してるんでしょ?じゃあそれでいいじゃないでしょうか…
でも、西野さんを見ると、クリエイターに求められるのはもはや作品だけではないということはわかると思います。
>>西野の絵本がここまで売れたのは
「彼に芸人としての知名度があったから」だ。
一種の邪道だ。
そんな自分に知名度ないからって知名度を邪道扱いするのやめなよーかっこわるいじゃん。
>>「知名度」という圧倒的暴力を使って、既存のビジネスモデルを、思いっきりバカにした。
多分この記事の核となる部分はこの辺の文章なんだろうけど…「お金の奴隷解放」って言うのを、西野さんがどういう意図で使ってるか何回か読んだ方が良くない?大丈夫かな?ホント勘違いしてない?少なくともバカにはしてなくない?
まぁ、別に批判に対して批判して、西野さんを崇めているわけじゃないけど…過激だけど正当なブログの内容に対してこんなこと言ってたらクリエイターとして余計惨めにならなくない…?
そんなことより僕らは僕らでまたなんか新しいこと考えた方がいいと思います。
他にもこんな記事が。
こっちはシンプルに「無料化するとクリエイターの仕事がなくなる」と言ってます。
まぁ最初に結果言いますとね、こんな絵本1冊データが無料で配布されたところで仕事なんか減ったり価値が変動したりすることは無いです。
しかも、無料化したことによって売り上げが上がったことでこの人は「炎上商法としては正しいんだろうなぁ」と言ってます…炎上商法とかではなく、はっきり西野氏の「お金の奴隷」のその後の記事を見た方がいいと思います。
わかると思うけど、批判も多かった分、僕のように「無料にするなんてすごいです!買いたくなりました!」と言って買ってるという現実があるわけで。
炎上も要因としてありますが、本人はそんなこと意図していないと思います…炎上芸人と言ってますが、どっちかというと燃えていることを知る由も無いといった感じに思えてきます。計画的に燃やしてるのはイケダハヤトさんくらいじゃ無いの…?w
単純に無料化することにメリットがあって、チームや出版社に相談して決めたのだということも、実際の無料公開ページにいけば分かります。
その他にもお金の奴隷という意味の真実や、ものの価値などについても説明されてます。
某声優さんを晒し上げている件について
これに関しては、この声優さんも自分の発言に影響力があると知ってかしらずか西野さんに影響与えてしまったから…なんとも言えないですよね。まぁ二人で解決してください…。
チームのクレジットについて
絵本の最後にクレジットされているので別に…僕はそれでいいと思います。というかそれしか無いよな…。
あえて言うならプロジェクト名考えた方が良かったのかもしれないけど、キンコン西野の名前をダイレクトに使う方が売れるのは誰の目にも見えることなので…周囲のクリエイターもそれは周知しているし、僕がチームだったら今回のようにしますよね普通に…下手に表紙に自分の名前入れて売り上げ下がったら気使うし、見てもらいやすさと今後の活躍につなげられそうなのはやはりエンドクレジット。
そもそも、クレジットそのものが無いと勘違いしている方もいたので、インターネットの情報は怖いなと思いました。
批判してる人の傾向
やはりtwitterの絵を描く人、が多いでしょうか。逆にfacebookでは賞賛の声が。
あと、音楽やってる人はこれを見て別に違和感を感じなかったのでは無いでしょうか?
なぜかというと、音楽業界にもこう言った革新を迫られたことがあったからです。Appleのiphoneです。音楽をCDではなくデータで買う。市場は売り上げが落ちたというが、実は音楽そのものの価値は一つも変わっていなかったという、そんなお話。そしてこの記事を書いてる間にも、音楽は定額で聴き放題というトレンドにシフトしていってる。それでもまだまだCD派の人はいます。僕もそういうところあります。
キンコン西野さんはwebで無料公開することによってそういう、絵本という媒体では届かないリーチを伸ばしただけなんですよね。それでも、この決断を下すのはそうとう覚悟が必要だったことだと思います。
そして何より作品見てから批判言えよ!!
僕の一番伝えたいのはここです。ああやって批判してる奴ら、一ミリも当の作品について言及しない…もしかしてみてないんだな?見てないのにビジネスモデルだけ上辺で見てよくもまぁちまちまとブログ更新しやがって!
俺はなぁ!ここまで言ってなんだが、キンコン西野の絵本読んで「何この絵本、クソしょーもないんだけどwwwwwwwwwwww」つってディスるためにこの記事書いてるんだよぉ!!いいか!お前らのヘイトスピーチマジで中身無いからな!!クリエイターだったら、作品に対して批判しろよ!!そして俺はこの絵本がマジでつまらなかったら「FUCK NISHINO」って曲作って本人にプレゼントします。クリエイターだったら作品に作品で返せよ!!お前らそんなんじゃフリースタイルダンジョンでDOTAMAに負けるぞ!?
というわけで新宿の紀伊國屋書店で購入しました。もちろん定価です。
どれどれ…2000円も払ってつまらなかったらマジ「FUCK NISHINO」の作曲に着手するからな…こっちだってボアダムズに200万払って共同制作するからな…
ふむふむ…
…………
……………………………………………。。。
ええやん…
西野さんへ
すごく感動しました。FUCK NISHINO等と言った、不快な発言をしてしまい申し訳ございません。こちらの発言すべてネタでございまして、そういった感情は一切持っておりません。ただ、この一連の件によって作品がないがしろにされていくのは良く無いと思うので、良い方向に拡散されれば良いなと思います。まるでPPAPのように…。
このあとwebの無料公開も見ました。
中身は一緒だけどあとがきは違います。クレジットは表記されていません。これはねぇ…悩むっちゃ悩むんだけど、僕はデザイナーだからよくわからないんだけど、web上にエンドクレジットは、多分入れにくいんだろうなぁと思います。ライターの人とかだと分かるのかもしれない。詳しく無いので言葉で言い表せられないけど、表記しづらいと思います。ここがやっぱりwebと紙の違うところなのかな。
でも確実に言えるのは、体感が違いますので明らかに本の方が良いユーザー体験を得られます。
おまけ、無料公開じゃなくて図書館に無料寄付とか言ってる人へ
どう考えても無理でしょ。ボランティア団体じゃあるまいし。
さいごに
というわけで、実際に購入してえんとつ町のプペルを体感することによって、いろんな誤解が解けるのでは無いかという試みでした!!絵本としてはしっかり伏線回収もされてて小学生でも楽しく読める内容なので普通にお勧めできます。でも、他にももっと面白い絵本はたくさんあると思いますので、僕もこれを機に子供の気持ちになって絵本を揃えたいと思いました。
実際のところ、エンドクレジットは全然違和感無いので批判をしている方は立ち読みでも良いので本に手を触れるべきです。あと、そういうビジネスの話抜きにして、イラストやストーリーからくる「西野さんはこの絵本に全力投球やないか!!!!」ってオーラを受け止めるのも良いと思います。それを体感してからモノを書くべきだと僕は考えますね。やっぱね、こうやってモノ作ってる人はみーんな生半可な気持ちじゃ無いわけで、そういう意見がぶつかるのは当たり前といえば当たり前なのよね。だからまずは本人の思いが詰まったものに触れるところから始めてみてはいかがでしょうか。
あと、作者の名前が堂々クレジットされるのは仲良しこよしの同人誌くらいだと僕の経験上では思います。名前を売るのは大変です。それをいとも簡単に「キンコン西野」という知名度を軽々使っていると思わないほうが良いです。この名前には重みがあるんですから…。
まぁ僕はキンコン西野が何しようとへっぽこなクリエイターなので、これからも自分にしかできないスキル磨いていきたいなと思います…ぐぬぬ…
それでは!
お金の奴隷解放宣言で炎上してしまったキンコン西野「えんとつ町のプペル」、正直内容はどうなの?実際に買ってみた
- 2017年01月26日
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