• 2016年10月16日
  • ビジネス

働いてると上司そのものが無能だという結論に至ったけど、その現象に名前がついてた話

「ピーターの法則」というらしいですよ。

 

始めまして、菱川というものが書いてます。

 

冒頭のでっかく書いた文字「ピーターの法則」に触れる前に、まず僕が転職間近になることで職場環境の実態が見えてきて、悟ったことを書きます。

 

 

上司という立場そのものが無能である

これ、タイトルに書いてあるとおりなんですけど、同じ職場に6年勤めてなんとなーく分かってきた結果です。しかも、そのなんとなくが実感に変わり、そして今回の「ピーターの法則」により確信へと変わりました。

もしかしたら他の組織では上司は無能じゃないのかもしれませんが、多分、おそらく…基本的の一般的の企業の上司は能無しであること間違いなしであります。

 

それに、無能である理由というのもなんとなーく肌で感じます。同等の立場であれば明らかに自分より仕事ができていると捉えても良い方たちですが、上司という立場だとなんか無能感溢れる…。

指示するほどの立場って感じじゃない…みたいな…

 

そして僕は、この辺で「人材が無能とかそういうことじゃなくて上司という立場に対して無能ということなのかねぇ?」って思ったんですよね。

 

しかもこれは上司に限った話じゃなくて…例えばニュースなんかを見ると、政府の失態なども挙げられますし、大企業だって大きな不祥事が起こります。消費者側も大企業だから安全という考えは段々となくなってきておりますね。

 

今まで僕は一応立場的には下なので、そんな…上司のことをクズだ無能だということはしないで、尊敬しようという気持ちでお仕事に臨んでおりました。ハッキリ言うと、上目の人を蔑むような自分の心を悪だと捉えていました。でも、上司なんか一ミリも尊敬していないし、今の今まで残念ながら尊敬できなかったのです。

 

そこで考えた結論ってのが「ワイは上司そのものになんかなりたくないんやで」ということです。

 

ピーターの法則とは?

南カリフォルニア大学教授の教育学者ローレンス・J・ピーターとレイモンド・ハルと共著によって提唱されたものだそうです。ウィキペディアを引用しますと

 

  1. 能力主義の階層社会では、人間は能力の極限まで出世する。したがって、有能な平(ひら)構成員は、無能な中間管理職になる。

  2. 時が経つにつれて、人間はみな出世していく。無能な平構成員は、そのまま平構成員の地位に落ち着く。また、有能な平構成員は無能な中間管理職の地位に落ち着く。その結果、各階層は、無能な人間で埋め尽くされる。

  3. その組織の仕事は、まだ出世の余地のある人間によって遂行される。

 

という割とざっくりしたことが上の方に書かれております。

(ピーターの法則)

例えば工場に一人有能な平社員がいたとします。

その人はテキパキと任された行程の仕事量をこなし、設備の不調があればすぐに修理したりして、製造効率を下げることなく仕事を進められる人です。

ある日上役の人に気に入られて昇進しました。昇進した先にある仕事というのが、例えば工場長…とまではいかないけど今までやってた行程のマネジメントのような仕事だとします。だけど彼にはマネジメントできる力量がまだありません。

彼はなかなかマネジメントできないまま、やっぱり現場の仕事もちょっと突っつきつつこなしていきます。

時が経ちまた昇進すると、現場から完全に離れ、できることがなくなり無能になる。

 

もちろん昇進しても有能な人は居ますけど、みんながみんなそうなるとは限りません。僕の会社の上司や営業の人も「現場志望できたんだけどねー」と言ってたけど、その時点でそのポジションとしては無能になっているということです。

 

ということは上司というポストには無能ばかりが集まるということになる。

実際に動いてるのは昇進を控えた無能レベルに達していない人がやっていることになる。そして、無能になった時点で昇進はピタッと止まる。

よくディレクターに昇進したけど無能すぎて、ネットワークのことすら何にも知らない…なんて話を聞きますが、こういう構造があるからなのでしょうね。

本当の有能な人は?

まぁ、本当に有能なら転職したり独立したりしてるだろうというのが本当のところだと思います。

出世のメカニズムの基本的な部分というのはやっぱり「会社のルールを守ってきちんと仕事してるか」ということ…もっと言うと「上役の思い通りに動けているか」みたいなところありますよね。

本当の有能は上記の「ルール」を守らないで自己流で問題を解決したり、なんだったら自分で提起した問題を自分で解決して貢献するようになり、会社からははみ出しものにされ、いづれ組織を抜け出すようです。

 

ということはこのまま組織に属していたらいつの間にか無能になるのかね?

というふうに考えると、「このまま出世して上司になった状態」というのはある意味不完全な状態であり個人的に改善すべきことがたくさんあるということなんだと思います。

そう思うと上司というポジションは…無能というと言葉が過激ですが自分のキャリアの成長に未熟なところを持ち合わせていて、そのことに対して問題視できていない状態、ということでもあると思うのです。なので本来は上司となった瞬間疑問を持った方が良いのです。そして、そうやって疑問を持ちつつ動いていれば無能とは言われませんし、知らず知らずのうちに組織を抜け出すか、その状態になることになります。もちろん上司というプロセスを辿らない人もいるでしょうし、そこはタイミングだと思います。

 

ということはどいつもこいつも無能なんですね…やっぱり…けっ!!!!!!

 

でも、そういうことなら真面目に働いていると自分も無能になってしまうわけですね……それはよくない…っ!!

 

無能から脱却する方法

 

経営者側

昇進の代わりに昇給させるべきである。だって昇進する前の私たちは有能なんだから。

あと、もう一つは「有能になると判断できる時だけ昇進させる」という方法。一度新しい地位に立たせてみて、大丈夫だと判断できれば昇進させるという方法。これだったら無能が事前に発見できるわけよ。

 

労働者側

「創造的無能」というのがあるみたいで、これはどういうことかというと…

まず大前提として、無能にならないためには昇進しないことなわけで、昇進を断ったり昇進とはかけ離れた部分で能力を発揮すれば良いのである。

…だけどこれだと結局会社に居てられなくなるのは目に見えるので、無能を演じるのです。それが「創造的無能」なんだという。

 

例えば…決められた時間にしっかり完璧に仕事をこなすけど机が汚いとか、技術が非常に優れていて困った時に役に立つけど普段はボーッとしているとか、そういう感じのことをわざとやっていくことで無能を演じることができるということ。

 

要するに、やることはやって、あとはうんこでもしとけばいいのです。

 

 

さいごに

ふざけているように感じるかもしれませんが、ピーターさんは大真面目にこんなことを言ってます。

でも、実際そうだよな…ある意味、昇進というよりは自分のやりたいことをやって、それに対して給料が上がるのが一番嬉しいところ。昇進というと管理職を思い浮かべるけど、現場は現場でしっかりやってたらそれに見合う上の上がり方っていうものがあるような気がします。

そうやってやりたいことがやりたいレベルでできるのならもっといい方向へ向かうのかもしれません。

 

このピーターさんは、一応僕と同じ結論に至ったわけですよね…「上司はみんな無能すぎるということわかった…でもなんで?」というふうに。肩書きと能力が合ってない、やりたいことと合ってない、レベルが違うなど、そういった要因で起こる無能化はできるだけ避けたいですね…!

社長がよく「人はいるけど人材が足りていない」なんて言ってたけど、それを社長個人にだけ向けて指摘するのであれば、普通に「人選の失敗」と「昇進のしかたの改善」というふうになります。一般的に入社した人はみんな製造に行かせてから後に営業へ回るなんていうプロセスで行うから、無能な営業ばかりになってくるということですね。営業専門で人を取ればいいけど、そうすると今までの社内の階層社会が壊れてしまうと考えているのでしょう。入社したばかりなのに生意気…なんて思うんでしょうね…

 

まぁ僕この会社辞めるんですけどねっ!!!!

 

でもこれを見ておもったことは、自分が上司という立場になったのならやはり自分が上へ行こうとしている時だけど、どこかに問題があると捉えるようになりますし、自分が現状で満足しているのであれば昇進を食い止めるように工夫すると思います。だってそうしたほうがお互い幸せなんですものね。

 

もしあなたに上司がいたら優しくしてあげてください。そして今あなたが上司ならば結構冷や汗出てると思います。僕はあなたに冷や汗かかせるためにこれを書いているのではないので、無能だと思われないようにどうすればいいのか、今現状不完全な状態なのだとすればどうすればいいのかを考える時だと思います。

 

ちなみに無能な部下はシンプルに無能です。頑張るのだ。

 

皆さんの周りには、無能な人はいますか?

 

それでは!

働いてると上司そのものが無能だという結論に至ったけど、その現象に名前がついてた話

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