• 2022年01月29日
  • 楽曲制作

独学のトラックメイカーが教える「ミックス・マスタリング講座」【その3:実践でよく使う手法】

えー、求めたがりで察して察してで勝手に感情を共有できると思ってて何も伝えない伝えてもハッキリしてないそもそも伝えること自体クソワガママまたは雑なヒントみたいな行動しかしないのにできなかったら勝手に自己完結して冷めるめんどくさいワガママ器ゴミ小さすぎ悟りネガティブ人困らせ自分は求めるだけ相手に何も与えない女、だいたい魚座。

どうも。ラファエルです。嘘です。achiyochiと言います。

 

前回は、現代のミックス・マスタリング事情とマスタリング四大元素を紹介した。

独学のトラックメイカーが教える「ミックス・マスタリング講座」【その2:現代の音圧と基本概念】

さらにその前の記事。

独学のトラックメイカーが教える「ミックス・マスタリング講座」【その1:アウトプット以前のお話】

今回は実践編だ。実際の僕の楽曲を紹介した上で、そのマスタリングの構成なんかを見れたらいいなと思う。

 

セダムから見るachiyochiのミックス・マスタリング

 

はい、まずは聞きましょう。

 

ほらほら、聞け。リスト入れろ。フェイバリットしろ。おいおい。しろよ?え?して…あっはい…。。。

 

この曲の構想

 

そうか、この曲の経緯を説明しないといけないのか。嫌だな…嫌だけど、説明しなきゃ…あれだけ思想が大事ってほざいてたんだもんな。

 

セダムの曲のコンセプト

 

この曲は、逗子海岸で出会った二人が、恋をし、すれ違い、別れるまでの経緯を、逗子海岸沿いのお家の窓に飾られてた多肉植物「セダム」がずっと見ている、という内容の曲です。このアルバム「息衝き」の中でも、一番長い曲で、コード進行もメロディアスだった気がする。

また、この曲は夢の中でフルコーラスで流れてて、夢の中では…一緒にTAKUと音楽やってて、このメロディが思いついたが、ヒップホップ向けじゃないよなということで没にしており、起きて、急いでコード進行を確認してデモを作ったもの。現在でも弾き語りで歌うのが難しい曲の一つ。。。元々は、女性ボーカル前提で保留していたトラックの一つだった。

で、この曲が夢にフルコーラスで出たと言ったが、多分、元の音楽?はさよならポニーテールの「ナタリー」だと思う。


なんだか、ことあるごとにこの曲を紹介している気がする…ほんと好きなんだろうな。

だから、セダムとこの曲ってすごく似てしまっているところはあると思う。それは、マジすまんって話。だからあまり経緯を話したくなかった…

で、この曲もそうだが、元々曲調的にも「90年代青春アニメのオープニング」みたいな雰囲気だったので、ミックス・マスタリングは元々そういう方向性で作り込むことを決めていた。というかこのナタリーをある程度踏襲すればいいやっていうのは、ある。。。

で、セダムは、その前の曲「海辺の星座の謀らい」というオリジナル曲の続編、ということになっている。


さよならポニーテールのマスタリングの特徴といえば、やはり「みぃなのハスキーボイスが埋もれないようにすること」が肝になっていると思う。みぃなは女性ボーカルだが、めちゃくちゃ低音が出てハスキーボイスである。


この人の曲、僕、毎回カバーしたいと思ってるけど、音域が広くなりがちで、キー変えたら大体低音が低くなりすぎるのよね…高いところは高いし…

 

音質の定義

 

で、ここでなぜこんなにさよぽにが出ているかというと、こういう感じで「既存の音圧を前もって確認する」ということが大事ということである。既存の曲に寄せていけばまずもって間違いはない。これは、どんな人も言っていることだと思うので、いう必要もないと思う。聴き比べて音質を近づけるということ。

で、セダムは、そういうこともあって、少しこもった音を基本的には目指す。そして、ボーカルが埋もれやすくなるので、こもらせすぎてもダメ。わからなくなったら、ナタリーを聞いて参考にする。ということである。

音質面において、ミックス・マスタリングを既存の曲に寄せるのも、一つの思想である。そのチョイスには、その人の理念も伴ってくる。し、どういう意図があったのかは、この記事を見てもある程度はわかると思う。優しいバンド構成のサウンド、ナチュラルに耳に入る音、ポップスの枠を超えない、少し懐かしい感じの仕上がり。この感じがセダムのコンセプトに合っており、近いものを自分の知ってる音楽の知識から引っ張り出して、または単純に好きなアーティストを参考にして近づける。模倣というのは、もの作りの基本だと思っているし、構成を分解するのもまた然りである。

 

 

実際にミックスとマスタリングを見てみよう!

 

さて、メインである。はい。めいんだよー。やっときたねー、みんな見たかったでしょ?

というわけでコンセプトも決まったので作曲です。っていうかもうできている曲なので、実際の画面なんかを見て、どういうふうに調整しているか見てみましょう。あくまで自己流です。今更ですが。

 

その前に音を決める

 

まずなんだけど、DTMの画面を見る前から、ギターやボーカル、ベースなどは生音なのでここで調整していく必要がある。ギターの音は、テレキャスタージャパンを使っており、いくつかエフェクターやアンプも繋げた上でミキサーに繋げ、録音する。その中でも音質を決定しないといけない。

今回のギターの音色は「軽音部が鳴らすような、可愛い音」である。現実の軽音部はまぁ、アレなんだけど。ともかく、シンプルで、優しく、キンキンしないように、そして、やっぱり優しい音。

パラメーターまでそこまで記録していないので、まぁそういうイメージの音だよ!っていうことしか言えないけど、まぁ、そういうこと。

 

全体図

 

…なんか説明するところ多いし、めんどくさくなってる感もあるけど、まずは画面を見てみよう。

モニターはフルHD27インチを2枚使用している。

 

…さて、セダムのだいたいのトラックやミックスコンソールの画面である。大きく分けて「ドラム」「ピアノ」「ギター」「ベース」「ボーカル」で、ボーカルなどはたくさんのトラックに必要に応じて分けている。というか構成としてはこれだけで、非常にシンプルな音源。結構聞いた感じいろんな音入ってる感じするけど、こんなけ。シンプルなバンドサウンドにしたかったので。ただ、ギターは数トラックにものぼるし結構リッチ目に作ってある。この曲にはギターソロは無い。よく考えたらソロ入れてなかった。入れなくてよかったんだけど。中盤の間奏とかは、どちらかというとドラムが大きくタムを叩き、ギターもガシガシ弾く、みたいな、ソロで景気付けするっていうよりかは世界観でダイナミックに見せたいな、っていう感じで考えてて、あえてソロは抜いている。

 

ドラム

 

まずはドラムのトラックを見てみよう。

ドラムのトラックとプリセット。すんなりGroove Agentを利用している。

ドラムにはリミッターもかけていない。マジで何にもしていない。

ドラムってさ、音色勝負ってところありますよね。だからみんなドラムキットは金を出して買いまくる。けど、僕はお金がありませんので、標準でついているものを利用している。

ヒップホップだと、これに個別でピッチを下げたりできるので、疑似的に「タルく」仕上げることができる。結構オヌヌヌ。今回使用しているキットは、コンプキットである。恥ずかしいな、たね明かしするの。これに関しては…多分そこまでプリセットをカスタムしていなかった気がする。結構素直にいい感じのドラムの音が出るし、リアルだから、まぁいいかなって。

もちろんだが、MIDIモディファイアーでランダムにベロシティを調整したりずらしたりしている。そういうのはもう「当たり前」だから言わない。

あと…そうね、ドラムの打ち込みなんだけど、ヒップホップやこういうバンドサウンドでも、作り方は全然違うんだけど…僕に関していうと、ドラムは、バンドを組んでた時期があるので、ちゃんと、自分がドラムをしている!っていう妄想をしながら「これは叩けるな」って感じで打ち込んでいる。なんか、物理的にこういう譜面は叩けないだろ!っていうのは、なるべく無いようにしている。あと、ゴーストとかロールとか、まぁ色々あるじゃん。ドラムって。もう、そういうのはみんなも頭の中に入ってるって前提で言ってるからね。普通にわかっていてほしいと思う。で、そういう打ち込みテクニックだけど、実際にロールしたり、ダブルストローク、オープンクローズのハイハットのゴーストモーションとかさ、もう、わかるっしょ?って感じ。分かって!!で、実際にチャレンジしたことあるなら、打ち込みもなんとなくわかるっしょ!!って感じ。ロールとかだったらスネアの音を細かい3連符でちょこまかするし、ゴーストノートとか、ほぼ聞こえない音量で何かしらの音色入れたりとか、まぁ、分かってたらやるわな!って話。

こういうリアルに演奏したことのある人、見たことある人の体験、何年もやってると、打ち込みの要領って分かるわけで…なので、知ってると、リアルに打ち込めていけるよっていうだけの話です。

 

…とまぁマスタリングと別の話をしたが、とりあえず変にドラムにリミッターとかかけるとキモくなるのでやめた方がいいかなってイメージです。コンプレッサーもダメ。キックが痩せる。

 

おピアノ様

 

お次はピアノトラックである。トラックを二つにしているのは、多分音量変えたいからだと思う。まぁ普通に大きめにパンを振っている。

イコライザは若干ローカットして、プリセットの設定は載せて無いですが、基本的にピアノはブライト寄りに設定されている。意外とブライト。あと、ガッツリリミッター入れてる。大体リミッター入れてる。多分ここまでリミッター入れなくて良い。

ピアノの打ち込みは…やっぱりこれも、自分がピアノを弾いているところを妄想して打ち込むしか無いですね。実はピアノ・キーボードに関しては知識薄いので、この辺はコードだったりグリッサンドだったりアルペジオだったりをうまいこと活用して打ち込んでます。こう、ピアノが目立つパートとして機能できればいいなって気持ちはあります。やっぱり奏者の弾く楽器が一番良いよね。

そう言えば、ボリュームに関して特に言及していないが、画像にて大体は把握していてほしい。この曲の場合は全体的に大きく下げている。

 

ギター系

 

 

ギターはバッキングとリード、二つずつ用意し、パンを振って立体感を出しつつ、それぞれミックスの際に衝突しないように色々工夫しながら調整してます。

ギターに関しては僕の演奏なのでそれ以上も以下も無いですが、やっぱりリミッターは入れてます。そして、一応アンプは通してますが、再度ソフト側でチューブ系のアンプシミュレーターでカリッとクリスピーにしています。ある程度パラメータプリセットがあるのでそこから近いものを選び、細かく調整する、と言った感じです。

イコライザは、低音バチくそカット。ハイを結構上げてます。ギターのバッキングはコードストローク、リードギターはパワーコードやミュートといったものです。リードは、アンプシミュレーターで行っておらず、収録の際にあらかじめ「オーバードライブ(OD-1)」を通してます。

まぁ、軽音部が実際にこんな洒落た音は出せません…。。。

僕は基本的に、チューブスクリーマーをはじめ、トランスペアレント系歪みエフェクターをよく使っており、このOD-1も中期の基板のもので、僕の家宝であり僕のギターの音の核となる機材です。BOSSのエフェクターはキャラ強いんですが、当時ものはトーンのつまみがなく、うまいこと使えばチューブスクリーマーのような音も作れます。もちろん普通にトランスペアレント系のエフェクターも通ってますけどね…だし、常にONにしてる。。。

 

ここのミックスの注意点をあげるとするなら、まぁドラムは素で打ち込む、で終わりなのでミックスどうのの話は無くて、ピアノもそこまでぶつからないんですよ。ブライトめに設定しているのもあるし、それでもローカットはEQで若干入れてるけど、ソフト音源はやっぱりクリアなのよ。問題はこういう収録した音源をなじませるのが難しい。アナログだからね。

ローカットは当たり前なんだけど、中低音域がカットされているのが分かると思います。500Hzくらいかな。

実際聴き込むうちに、ギターの音とボーカルが重なってボーカルが埋もれて、何いってるかわからない、といった現象が起きました。記憶にある…。で、90年代アニソンみたいな話してたじゃないですか。あまりに意識しすぎて「もっこもこの低音域ぶつかりパラダイス」が発生しまして、ピアノも含め全てブライト感を再度意識しつつ参考音源も聞きつつで調整しなおした経験があります。

えっとね、一回全部ぶっ壊してもう一回ミックスし直すの、おすすめですよ。マジで。そっちの方が「あ、全部イケてるやん」ってなること、結構あるある。

 

ベース

 

地味に、ベースも僕が弾いてます。大変よ…僕はベースが弾けません!!やめてください!!弾けないって!!くっそー!!

なんでかわからないけどガーッツリリミッターが入ってました。でも、そう。僕、基本リミッターガッツリいてる主義なんです。みんなはどうしてるのかわかりません。よかったら教えて。

ベースも、低中音域をEQで下げつつ、ハイファイはオールカットです。邪念は消えてしまえ、というスタンスですね。

あ、ちなみに、楽器群は本当にわからない程度にうっすらリバーブかけてます。まとめてセンドで送るとなぜか音量おかしくなっちゃうので一つずつ設定してたりします。あと、全くストリップ系のパラメータ触りません。これ、触った方がいいのかな。なんか、逆にむやみにこの辺触ると音がキモくなるんだよな。多分、エフェクターの項目でやるよりもこういうストリップとか用意されてんだからこっちで音圧やれよってことなんだろうな。みんなこれ使ってるの?使わなくねーか。

ベースの音にこだわりないですが、ギターで使ってるエフェクターマジでそのまま通して録音してます。理由があって、バッファー臭さくらいは残しておきたいなっていう僕の小さな抵抗です。でも、基本ただ通してるだけ。EPブースターやSPコンプレッサーはワンチャン入れてる時はある。音圧やブースター系はまぁ、入れてもええやろって感じ。

あまりにギターと弾き心地が違うので、難儀していますが、ベースにもなるべくゴーストモーションなどを取り入れてたりは、頑張ってやってます。スラップまではできないので、っていうかそんな奏法使うような曲は作らないのでいいのですが、そんなガッツリはできませんが、フレットノイズとかはテンポやドラムのノリに合わせて最低限のグルーブは保証したいって気持ちは持ってます。もう、気持ちって音に現れるじゃん?だからベース下手でも大丈夫!!ね?大丈夫でしょ!?大丈夫って言え。

 

ボーカル

 

ボーカルです。ボーカルだけで13トラックくらいあります。これは、場所によってリバーブ切ったり、「Uh〜♪」とかのトラックや、ハモリや、音量のバラツキをこっちで調整したりするために、これだけ振り分けてます。

で、みんなに知ってほしいのですが、音量を変えただけのトラックを複製で作って…というのは結構みんなやる手法なので「間違いだ」とかは考えなくていいです。アウトプットがしっかりしてて自分が分かりやすければいいと思います。なので、無理やり、オートメーションとか使わなくても良い。無駄に時間かかるしね。クッソ良いMIDIデバイス持っているのならば、話は別。勝手にやってろ金持ちが。

ボーカルにももれなくリミッターを入れている。結構こちらもガッツリ。で、低音カット。基本的に、リミッターと低音カットは基本項目として覚えておくと良い。

で、パンニングは、ちょろちょろと左右に振っている。もちろんステレオ録音。「Uh〜♪」は、ピッチコレクトで若干キャラクターを変えている。

地味に、こういうポップスってなんだかんだ「ボーカル」が大事なので、ボーカルには力を入れている。音量・パン・帯域・音圧…前回のパートで言ったこの四大元素を、聞き込み、可視化、聞き込み、トラック抜きでの聞き込み確認、を何日か繰り返して、たまには耳を休めて、を繰り返して調整し、この13トラックを仕上げている。

なので、ここに関しては一言で言えない。というか、今までも別に一言で表してないが…ローカットとリミッターは最低限済ませて、ボリュームをあとは微調整するって感じかな。トラックを一つに収めるとちょっとめんどくさいのでこうやってたくさんのトラックに分割している。というか、やっていくうちに勝手に増えていく。無限に増える。怖い。

で、なんだろうな…別にこの曲のこういうところを見せても、別に正解なんかないのよ。そもそもの話。僕がどういうふうに考えてミックスしてるか分かったところで、結局みんな体感しないとわからないと思う。僕のこのブログを聞いて、はい、できました!っていうふうにはまずならないでしょうから…どういうふうに音を鳴らしたいかなんて人それぞれだし…

 

最後に、アウトプット

ステレオアウトは、リミッターではなく、なんか誰かから教えてもらったL3っていう「有料プラグイン」で、一気に今までの楽器を潰して音圧を上げる。

実は、イマドキのマスタリングプラグインは「iZotope」なんだけど、当時調べたらクッソ高くて諦めた。あと、ラインナップも多い。でさ、どうやらAIが搭載されてて、何も考えなくても良い感じにマスタリングしてくれる。なので今までの記事はゴミです。クソです。はい。思想なんてマスタリングになかった。はいはいおわりおわり。

今調べると、iZotope、本当にいろんなプラグインがある…ほちぃ^_^

そう、ここまで来て分かったと思うが、僕はあんまりプラグインを買わない。自分でも「買えよ」って思うのだが、なんかな…ね…なんかね…そう…

僕、結構アナログ主義者なんですよ…

お絵描きもずっと紙に書いたりしてたし、みんなからデジタルに強いって思われてるんですが機材のこだわりが強くてアナログで対処することが多いです。なんだろうな…ただのこだわりだとは思います。そうだよ、僕、アナログ人間ではあるよ!音源の半分以上は生音で補ってるしさ!ギターのエフェクターには金かけるのにプラグインは金かけないんだから!おかしいでしょ!!絶対プラグインの方がコスパいいのに!!でも、アナログ機材かっちゃうよーん。いえーい。あなろぐさいこーwwwwwwwっwぴすぴすwwwwwwwwww

 

で、L3を使う場合のコツ?というか、そういうのを伝えたいと思う。

まず、このプラグインって、簡単に伝えると「0dBで圧縮してくれるのでスレショルド上げ散らかしてもピークは超えないぜ」って感じの挙動をする。だからこちらがやることは、スレショルドの上げ具合。画像で言うと一番左。上げるっていうけど、UI的にはフェーダーを下に下げて7.0まで下げてる。

イメージ的には、7dBより上は圧縮して引き上げる感じ。多分そういうことじゃないかもだけど、そういうイメージ。

でさ、じゃあこれさえあればピーク超え気にしなくてもいいし、音圧上げ放題!…と言われればそれはそうなんだけど、普通に楽器の音量調整は大事だし帯域のことは全く考えられていない。ただ音量をピーク超えないように上げてくれるだけ、みたいなやつ。まぁ、他にもいじれるから帯域を考えてないと言えば嘘になるけどね。別にこの辺は触らない。他の楽器でキャラ付けするし。いらん。

izotopeも高いプラグインだけどWAVESもまぁまぁ高いよ!?って思うかもだけど、セールの時に買ったから安かった…。

いや、それはどうでもよくて…ここで音圧最終的に上げるんだけど、僕は、まずこのプラグイン抜きで一旦ピーク超えないように小さめの音量でステレオアウトされるように、どの音がどれくらいなって欲しいかを決めてからバチッとこれで引き上げるって感じにしてます。っていうか多分そういう使い方であってる。なので前段階の調整も大事だし、リミッターも大事。リミッターないと結局このプラグインで音圧上げても、ところどころボーカルが聞こえないとかあるし、このプラグインひとつで解決!ってわけでもない。いい感じのマキシマイザーって感じ。プラグイン買うと幸せになれるねぇって思った。これがなかったら、結構キツイ。しかもさ、これ、いくら上げてもキックとか痩せないのですげーなって思う。元の音の輪郭を残しつつ、音圧を上げてくれる。

もしかしたら、他のトラックでも個別でこいつ使ってもいいのかな…ダメか…キモいかそれ…信者だわそれ…

 

総合的にざっくり技術的に気をつけていること

  • 基本トラックはローカットハイリミッター(ドラムとベース以外)
  • 音の埋もれは帯域とパン、ボリュームでうまく回避しながら、鳴らす。部屋のあちこちに空間を作って家具を置くイメージ
  • 空間エフェクターは多用しすぎると安っぽくなる
  • 当たり前だけどピークは越えないようにする
  • ステレオアウトでL3を使って音圧を一気に上げる

 

 

ひとまず、これで一通り説明したことになる。

 

 

ミックス・マスタリングをするということ

 

なんかもうまとめに入ろうとしている。多分これで最終回になりそうなので。これ以上説明することないんじゃないかな。

うーん…多分参考にならないと思うな、記事書いてみたけど。いや、僕がオタクすぎて説明が意味不明になっていることは正直分かっているんだけど、逆に丁寧に説明したとしても…「僕のミックスと同じ」には絶対ならないわけじゃん…大前提としてあるのが、音源の半分以上が独自のアナログ機材っていうところ。だからそもそもノウハウが打ち込みメインの人とかなり違う。その分こういうふうにミックスに対する地力が打ち込みマンとは全然違う気がする。だってさ、あいつら、もう仕上がってる音だからさ、ここまでごちゃごちゃやる必要ないと思うんだ。

それに、用語とかもたくさん出てくるわけだし、流石にそういうのはみんなそれぞれ知識として持ってほしいわけ。ここの記事でいちいち全部説明できないから。労力がかかりすぎる。

で、もうひとつ。僕がシリーズ初めに「ミックス・マスタリングに正解はない」って言ってる時点でもう正直いうことない。もちろんセオリーっていうものがあるだろうけど、そういうこと言うならもう僕からすれば「プラグイン買って金で解決した方が早い」なんだよね…勉強してたら時間かかるじゃん。みんな、多分まずはオリジナル曲作りたいって思ってるわけじゃん。こんなところよりも覚えることたくさんあるわけで、コードとか音楽理論とかさ、そういうこと考えると、僕みたいに試行錯誤しなくても良いと思う。他にも、エフェクターを使った演出とか、小賢しいテクニックとかも色々あるわけだし…

で、そうね、僕より技術的に詳しく説明してる情報っていっぱいあると思ってるの。だから僕はその辺をあえて説明していない。調べたらいっぱい出てくるから。やっぱりせっかく記事出すなら、誰もが書いたことない独自視点があるべきかなと思うし…。

でも、それでも少しでも僕のやり方で参考になる人や、少しでも勉強になったって言う人がいれば幸いだ。特に、ミックスはレコーディングから始まっている、とか、アナログ機材をメインに扱うとか、収録音源の扱い方とかは、あまり存在しないと思うし、ほとんどのトラックメイカーっていうか、DTMerっていうのかな。ソフトウェアのプリセット楽器で済ませることも多いと思うので、こういう情報が少しでもあればいいなと思った。

もし、わからないところとかがあれば、SNSとかで質問してくれれば答えられるものであれば答えたいと思うし、今後も順次解説できればなと思う。

 

個人的には収録から始まってマスタリングまで、これにてさっと駆け巡った感があるので、一旦ここまでとする。

 

長々と書いてきたが、読んでくれた人には感謝だ。

独学のトラックメイカーが教える「ミックス・マスタリング講座」【その3:実践でよく使う手法】

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