- 2023年08月15日
- おもしろ
「シナぷしゅ」で好きな曲を適当に紹介する
どうもachiyochiです。
記事を書き溜めているが、全然公開できていない。なんだか恥ずかしかったり、結局言いたいことがまとまらないので放置されて後から萎えちゃってる記事が増えてきた。
まぁともかくタイトルの通りシナぷしゅの中でオススメの楽曲を紹介していきたいと思う。
シナぷしゅとは
ま、この記事を見ている人はシナぷしゅを知っているから来ているのだろう。
シナぷしゅは民間放送では初の試みとなる乳幼児向けのテレビ番組である。テレビ東京系列だ。よって、NHKのような「硬さ」が薄れているように、私は感じている。
だからと言って悪い意味で「緩い」わけではなく、東京大学赤ちゃんラボの監修も相まって、下手に子供にYouTubeを見せるよりかはずっと良くて、シナぷしゅのコンセプト通り「赤ちゃんの世界観が見える・拡張されていく」ような番組内容だと思う。そう感じるのは、親である私が「シナぷしゅ」を見ていると、赤ちゃんの立場で興味を持つものはこういうものなんだな、とか、こうやって初めて見る世界を少しずつ理解していくのだなと思わせられる映像コンテンツがほとんどで、これはある意味赤ちゃんの世界と「社会」が「コネクト」されているとも言える。当たり前だからこそ親はこういうことを日常で赤ちゃんに向けて体現できないだろうし、体現しろと言われても、まぁ、難しいわな。今から「赤ちゃんと世界と社会を繋げてね」とか言われたらどうすりゃいいのかわからねぇよな。でも、概念的ですごい抽象的だけど、それでも確かにここが繋がらんと成長せんわなってのもわかるじゃん。これは「教育的」だなと思う。賢そうな文章に見えるだろ?これ、バカの文章。保育士にこの文章見せてみ?きっと乾いた笑いが起きるだろう。記事の文字稼ぎと思われてもいいけどよ、俺は俺の言葉で書きてぇんだ。舐めんなよ。
話は戻り、民放なので採用されているアーティストなんかもキャッチーだし、どことなく大人も見やすい。知ってるクリエイターの一人や二人はいると思う。俗っぽいとも取れるんだろうけど、これがね、ギリギリ攻めてる感じあるよ。ギリ俗じゃない、みたいな。っていうか俗じゃないんだけども。誇張表現。
NHKはクラシックって感じだけど。「いないいないばあ」とかクラシックだよな。でも現代においてはポップス聴かせたいじゃん。なんかちょうどいいんだよシナぷしゅ。言いたいことわかる?わかってくれ。
子供とシナぷしゅとそして”””””俺たち”””””
私はまだパパ初心者なので5ヶ月の娘に一生懸命シナぷしゅを見せている。「世界のいないいないばあ」で爆笑している娘を見て「お前…“””””文明”””””を理解できるのか…?」って、転生した主人公みたいなこと言ってしまった。そりゃもう、感動だよな。最初の頃はカラフルな映像が映ることに興味を持っているだけだったのに、文脈を理解して笑うようになっていくんだぜ!?(多分そこまで高度なことで笑ってるわけではないのは理解している…)
これって、どっちかというと親がシナぷしゅにハマってて、今では部屋のあちこちにシナぷしゅグッズが増殖している。結局のところ「アンパンマン最強」になるんだろうけど、今はしばらく親のエゴに付き合ってほしい。というか今後も付き合えやゴラ。気持ちを押し付けられなくて、一体何が守れるっていうんだボケ。
ともかくシナぷしゅを見せていると泣く子も黙るってもんで、ありがたいことに見させていただいておりますってな感じなのだが、あまりテレビ見せすぎてもダメなようなので、視聴している時はなるべく話しかけるようにしている。この世の全てを何も知らず、ガキが笑っているんだぞ。冷凍都市の暮らし、アイツ姿くらましてるんだぞ。繰り返される諸行無常だしよみがえる性的衝動なんだわ。
治安も悪ければ教養もない文章なので、これを見ている親御さん一行は私の娘の行く末にひどく心配されていることだと思う。誰か私を助けてくれ。
おすすめの楽曲紹介
こんな戯言につくづく呆れ果てたところで、タイトル回収を行いたいと思う。
ポップス部門
そらのライオン
KEMURIが歌を担当している楽曲。シナぷしゅの中でもキラーチューンで、このライオンのキャラはグッズ化されている。アニメーションは駒﨑友海さんが担当。
子供向け楽曲としては珍しいアップテンポな曲で、こういうパンクな曲って多分嫌厭されがちなんだと思うけど、音全体として前向きな印象で、うちの子に関しては泣いたりはしない。アニメーションも相まってものすごく明るく、初見で聴くと無骨な音のはずだし展開もシンプルなんだけど子供向けっていうアプローチからのこの曲は意表をつかれるしキャッチーなので覚えやすい。子供の前でギターで歌ってしまう。歌うのも楽しいんだよね。
あめあめフレー
牧野竜太郎による楽曲。大谷たらふさんのアニメーション。
まずなんと言ってもアニメーション神がかってますよね。動きで質感を感じる。このアニメーションを見た時、まず泣きそうになりました。この動きはズルすぎる。もう語る必要ねぇよな。
牧野竜太郎さんの歌唱にはどことなく永積タカシを感じる。適度な奔放さがいいよね。雨というテーマながらこんなに楽しい楽曲を作れるのは技巧って感じがする。
0%のまほう
元ロードオブメジャーの北川賢一が作詞作曲。アニメーションは駒﨑友海。結構もう専属アニメーターって感じなんですが、この方の子供のフォルム、いいよね。リアル「これ」なんだよな。動きも。デフォルメされているのに解像度が高くて、いやー、いいよねぇー…。
で、ロードオブメジャーの人が楽曲提供という。当時私もバンドスコアを買ってギターの練習をしていました。ロードオブメジャーの曲って難しいのよ。でもめちゃくちゃポップよね。バンド名に偽りなしっていうか…今振り返るとロードオブメジャーの楽曲ってポップ的要素の精密さがえげつないほど組み込まれていて、聴きごたえがある。
この楽曲も展開としてはすごく畳み掛けているように感じる。もうね、なんか…「はい、みなさん、実はこの曲って【サビ】があるんですよ!行きますよ?行きますよ!?行っちゃうよぉ〜!」みたいな感じ。「心絵」もそんな感じよね。「サビのためのAメロBメロ」って言う『意思』を持ってるよね。あと、北川賢一さんのハイトーンは健在ですよね。カバーで歌う僕のような人の気持ちを少しは考えてほしいです。子供に歌ってあげたいんです。もうちょっと…こう…まごころというか…手加減をですね…
べびちゅ
楽曲は川崎鷹也、アニメーションはいよりさき。
多分紹介した楽曲の中では一番個人的で内向性の高い一曲となっている。
川崎鷹也といえば「魔法の絨毯」だと思います。なんか「ドライフラワー」みたいな枠の曲なので「うわー…」という感じですが、別にそれって本人が望んでそうなったわけではないわけで…笑
という私の「斜に構えた」捻くれたやつでも文句なしで良い曲としてピックアップしました。一番最初に説明した通り個人的な楽曲で、それこそ川崎鷹也的だしまぁそういうところがドライフラワー枠なんだろうという考察もできますが、それもそのはず本人のお子さんがてんとうむしを「べびちゅ」と呼ぶのでそれが元になってできた曲となっている。ダメだわ、俺、「ドライフラワー枠」っていうところに突っかかってる感じあるわ。違うんだよ。いや、俺かて聴くやん!恥を忍びながら!!いや、恥じるなよ!さっきからずっと失礼!!
オルタナ・エレクトロ枠
はてなしはてな?
作詞・作曲:志人
かなり硬派な仕上がりとなっていて個人的にはめちゃくちゃ好きなのだが、志人という方はどちらかというと詩人・語り部といった方で、実際この曲も文学的でポエトリーリーディング的手法が取られている。歌詞の内容も非常に哲学的で「七尾旅人がNHKに出る時こういう感じで出てくるよな!」って感じです。いや、どういう感じだよ。
すくすく
歌はバンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI、 作詞・作曲、ゆよゆっぺ、そして アニメーションはたかくらかずきとなっている。
これは「食らう」よね。っていうかバンもんってこんなところでも活動してたんだな、という。アニメーションがまずやばい。感動しますね。
楽曲に関してはかなり攻めている音作りになっている。こういうサウンドは元から好きなので度肝を抜かれるというか、「うわー、やられたー」って気持ちにもなります。赤ちゃんが相手なんだからもう少し手加減してほしい。あと、僕にも手加減をしてほしい。
おくいぞめ
森田釣竿って誰?って思ったら、漁師さん…と思ったらしっかり音楽もやってらっしゃいまして、なんなら3児のパパだそうです。いや、設定モリモリなのやめてください!
これは奥さんが好き?なのでチョイスしましたが、私もこの曲、どことなく「asa-chang&巡礼」みを感じます。いや、漁師が「asa-chang&巡礼」みたいな音出したらあかんのよ。
YouTubeチャンネルもありましたが、本も出してるしさかなクンさんと共演してたりNHK出てたり…あのね、現代人の最強ボスみたいなステータスなんですよ。もうムキムキじゃないですか。僕、こういう人になりたいなって、1週間に1回、20分くらいは思います。
これからも ヨロレイヒ
シナぷしゅ楽曲内で最も尖った楽曲かと思います。中毒性も高い。
ZOMBIE-CHANGのメイリンの楽曲。この人の他の楽曲はCibo Matto感がありますよね。どうやらこの曲は赤ちゃんがよく泣いちゃうらしくて、でも大人はみんな好きな曲かと思います。
この、明るくも暗くもないトラック、「愛には終わりがある?僕に押し付けないで」でいきなりちょっと突き放してる感のあるリリック、タイトルのユニークさ、全てが良いです。
ラップ・ヒップホップ部門
あべこべ
多分ここからこの記事の本命になってくるのだと思う。チェルミコの楽曲。
ロジカルに色んな仕掛けが詰まっている曲となっており、映像もそれが反映されている。変なリズムかと思ったらベースでちゃんとリズムが追えて楽しいので、ぜひ聴いてほしい。
上々-jyou! jyou!-
熊野 森人さんとなこちゃんの楽曲
ここはまとめて紹介します。
途中の「イェイ!イェイ!」が好き。
短時間の曲なんだけど、曲の展開の切り返しが無免許運転。
かわいい。
音の作り方がオールドスクールなんよ
熊野森人さんはどうやらクリエイティブディレクターなのでどちらかというとコミュニケーションデザイン的な発想が楽曲に反映されているなと思います。なんなら「楽曲」というよりは「サウンドデザイン」的です。音の作り方もコード思想から逸脱しており、これは普通にアーティスト陣営も参考にするべき項目だなと思いました。いや、誰目線の何のコメントやねん。
何気に音もリッチなんですよね。シナぷしゅはここに紹介した以外にももっと教育的にストレートな楽曲や音遊び的な楽曲などももちろんあるのですが、熊野森人さんの作品は飛び抜けているなと思ったので紹介してみました。そう思うと、なんかインタラクティビティを感じるね。多分私はそういうところにも惹かれたのだと思う。僕を雇ってください。
まとめ
シナぷしゅは楽曲以外にも様々なコーナーがあり、様々なクリエイターが関わっている。私としては魅力的である。でもなんかこういうので魅力的だと思っている私は少年性を持ち続けて子育てをしているのかもしれない。え、待って、これって今SNSで叩かれる「子供が子供育てるとかあたおか」みたいなやつで炎上するやつじゃねーの。やば…どうしよう…大人にならねば…誰か僕を大人にして…いや、これはちょっと…なんか意味合いが変わってくるな…
現在、娘には離乳食を与え始める段階にきている。人間の子供が人間になるまで、こんなに大変なことなんだなと思う。大変っていうか、なんかそれはそうなんだけど言葉がちょっと違う…こう、楔を打っているような感じ。今の人類ってすげーんだなって思うよほんと。マジで生きてるだけですごいし字が読めて話せて文脈理解して面白いとかムカつくとかそう思える人間マジすげーよ。あと、子供という存在がかわいいって言うのはもちろん存じ上げてここまで生きてきたわけですが、自分の子となると…アレですね、慣用句で申し訳ないんですがまさに「目に入れても痛くない」ってやつですね。あと、バトンを渡すとか「引き継ぐ」とかそういう概念の本質みたいなところに徐々に触れているなと実感します。なんていえばいいだろう…子供を産み育てるというのは人の「継承」で、情報の受け継ぎができていればそれは大きい資産みたいなものなんだなっていう…ごめん言ってることわかんねぇかも。別に子供=資産って言ってるわけじゃないけど、というかそういう視点もゼロじゃないから棄却し切れないんだけど、まぁともかく継承の凄さと重要性をひしひしと感じますよねっていうそういうお話でした。
いや、何もまとまってないなこれ。つまり、そういう事の中にこういうシナぷしゅみたいな教育コンテンツが助けてくれるし大人たちをも感動にもたらしてくれるしそういうクリエイティブってええやん?って事です。はい。完全にオチました。どうだ参ったか。
「シナぷしゅ」で好きな曲を適当に紹介する
- 2023年08月15日
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