• 2016年09月12日
  • IoT

北海道へ行ってRaspberry piを空へ飛ばして宇宙から見た地球を撮影しようとしましたが失敗しました!

8月の11〜15日までの間、北海道へ行っておりました。

 

皆さんは北海道へ行ったことありますか???

僕は生まれて初めて飛行機に乗り、生まれて初めて北海道へ行きました。

そしてなぜ北海道へ来たかというと、Raspberri piでスペースバルーンを打ち上げたかったからです。

初めてのスペースバルーン

NASA5-1

スペースバルーンとは?

気象用のでっかい風船にGPSとカメラをつけて空へ飛ばし、宇宙の映像を撮影して落ちてきたらそれを回収するという、一応「スカイスポーツ」に分類されるお遊びです。

 

始めるにはなにをすればいいの?

僕の場合、Raspberry piを触って思いついたのでラズパイを中心に機材を揃えたり知識を深めたりしていきました。

めちゃくちゃざっくり言うと

  • Raspberry piにGPSをつける
  • Raspberry piにカメラをつける
  • 3G回線を搭載するためにボードを拡張し、ネット契約をする
  • 上空で3G回線を使うと法律に違反するのでプログラムで機内モードと等しい機能を設け、放球時と着地時点のみネットワークにつなげる
  • 上空でオフラインの間はGPSの座標と動画撮影をひたすら記録していく
  • 地上に着地したらDropboxで共有する
  • システムやハードを取り込むための発泡スチロールケースを作成する
  • 気象用バルーンを海外から輸入する
  • バルーンとケースをつなげるために釣り糸を使う
  • 航空法に則り、釧路空港に放球の申請を事前に行う
  • 気象についての知識をあらかじめ身につけておき、当日放球可能か見極める
  • ヘリウムガスを注文し、佐川の釧路支店営業所止めにして当日受け取る
  • その他、飛行機の予約や旅行プランを普通に考える

 

と言った具合で、ややこしいもんです。

 

 

いざ、北海道!!!

 

ここは関西空港です。ポケモンストアができてました。

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そして新千歳空港!

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きた瞬間に思ったことは「カラッとしていてそんなに暑くない!」ということです。避暑地には最適な場所でした…!

 

ちなみにレンタカーを使って5日間車中泊するという結構キツイスケジュール組んでたので、せめてもの気持ちでバンを借りました。広々なので背の高い僕でも足を伸ばして眠ることができました。

ただ、レンタカー5日借りるのはめちゃお金がかかるのと、夜は肌寒くて朝日が出ると車内特有の熱気が漂ってきて親が子供を車に放置してパチンコ行ってる間に死ぬみたいなアレになりかけました。

他にも、

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8月ど真ん中なのにシロツメクサが咲いてたり

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釧路のラーメンや、

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すげー巻き慣れた貝だったり、
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ソフトカツゲンを飲んだりしてました。

 

早速風船を飛ばすぜ!!!

話がちょい脱線しました!スペースバルーンの話ね!!!

 

まず、到着したその日は夜の11時だったのでそのまま寝ることにしました。

次の日、最初に動作確認やテストを行います。この時点で機材が壊れてたら泣けてきますので、よく見ておきましょう。

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実際の機体はこんな感じで、モニターは放球前に取り外します。

 

 

次に、ヘリウムガスボンベを受け取ります。

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この他にも水素ガスも代用できますが爆発したらきっと死んじゃうので安全のためにもヘリウムガスを使用しましょう。でも、ヘリウムガスはなかなかに高いです。

これで風船膨らましても結構余るくらいです。

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本格的にセッティングしていきます。ボディは筒状の発泡スチロールで出来ていて、その中に機材を入れていきます。

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カメラ・GPSは筐体の外側にセッティングします。カメラは筐体下に設置し、上空から見下ろせるような構図になってます。

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風船の口はねじって結束バンドで閉じて、筐体は釣り糸を使って風船に取り付けます。

 

なかなかに無骨で本当に宇宙まで行くの?と感じるかもしれませんが、大丈夫です、むしろ筐体を軽くすることで落下時の危険を防いだりしてますし、釣り糸に関してもこういう用途にも考えられて作られているので飛ばすことは可能です。

 

もうそろそろワクワクさんより工作した感じがするので、飛ばしましょう!!!

 

 

 

FullSizeRender 3

ていやっ!!!!
2016-09-12

 

※ビニール袋はパラシュート代わりです。

 

放球したら釧路空港へ連絡を入れます。

 

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風船が飛んでいった方向へあらかじめ移動します。

 

 

 

けど…

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途中で音信不通になり、機体を回収することが不可能になったので失敗に終わりました…

悲しい!!!!!!

失敗した原因

これはいろいろ考えられるんですけど、筐体内部のモバイルバッテリーがジェット気流地点の極寒に耐えられなかったのではないかと思います。

Raspberry Piは、過去に海外でスペースバルーンの実例があるので…まぁ無いわけではないですけど寒すぎて故障っていうことはないのではないかと思います。

まぁ他にも色々考えられるわな、海に落ちたとか、電波の圏外範囲に落下したとか、空中分解したとか。今回は動画の一つも取得できなかったので収穫なし…ということで、この記事も書くモチベーションも正直なくて時間も経ってしまったけど、とりあえずそういう結果に終わっちゃったということです。。。!!!

 

 

それから…

ここからは普通にただの一人旅日記なので飛ばしても良いし何ならブラウザ閉じても良いです。

釧路から根室まで行き、最東端まで行きました。

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ちなみにここに来るまでに一泊3000という意味わからんくらい安い宿に泊まりました。管理人の女性が非常に良い方で、食べ物までご馳走になりました。スペースバルーンに失敗したことを伝えると残念がっておりました。

この後道東道を使い小樽まで一睡もせず向かい(めちゃおしっこ漏れそうになった)、札幌へ行き普通に遊んでました。

 

あっ!摩周湖へ行きました!

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ちょー綺麗ですよね!!!まりもが生息しているようです。僕は今まで工場のオバちゃんが藻を指でチネチネしただけの人口まりもしか見たことがないです!!

 

その他北海道の小話

  • 本当に大麻が自生してるのかなと思ったけど分からなかった。そもそも気候が大阪と違うから雑草の種類がよくわからなかったので異世界にも感じられた。
  • 国道は町や村に入るまではオール森で、街灯もないので車のヘッドライトを消すと最高の闇に包まれる。意外と星は出てなかった…ちゃんと見てなかっただけかな
  • 上の写真にもあるけど、国道には変な矢印が等間隔に置いてある。雪が降るとどこに道路があるか分からないからとのこと。
  • 打ち上げ場所は弟子屈町の釧路川沿い。弟子屈町から摩周湖の間にある弟子屈ラーメンが非常に美味しかったですので是非食べてみてください。
  • 根室はちょう霧がかってた。ちなみに最東端の納沙布岬はマジで何もないので「はぁ〜」って感じです。あと、真夏でも17度だったので相当寒いと思います。
  • 気候が良い感じだからかめちゃくちゃ虫がいる。スズメバチと一緒に車に乗ってたときがありました。ちょう刺激的。
  • ずっと運転していると疲れるけど、北海道には変な名前の川がたくさんあるので疲れたらナビに書かれているその川の名前を大声で読み上げると良い。
  • すすきのの通りは東北でも指折りの繁華街。最初に釧路へ行ったので、ここに来たとき「北海道ってこんなに人がいたんだな」って思った
  • 北海道は「セイコーマート」というコンビニが牛耳られており、一般的に見るコンビニはなかなか見当たらない。独自の商品展開を行っており、北海道名産や、なんか普通のコンビニでは見ないような商品が鎮座していた。
  • 本当にガソリンスタンドが少なすぎるのであると絶対に給油したほうが良い。需要と供給のバランスがおかしい。
  • 函館はいけなかったのでわからないけど釧路の海鮮はマンモスおいぴーなので、是非行ってみよう。
  • ジンギスカンはうまい。神。
  • 移動中は動物が大量に横断するので気をつける。森の踊り子たちは踊りを止めることを知らない。

 

 

さいごに

スペースバルーンが失敗したので書くこともなく、どっちかというと普通に一人旅のレポートのようになってしまい誠に申し訳ありません。本当はここに宇宙の映像を公開したかったのに、それが叶わなくて悲しいです…

 

来年は…予算があれば再チャレンジしたいと思っており、次回やるときはチームを組んで、もっと知識をつけて、機体のセーフティ部分を強化させて実行したいと思います!!

 

それではっ!

 

 

 

北海道へ行ってRaspberry piを空へ飛ばして宇宙から見た地球を撮影しようとしましたが失敗しました!

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